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映画「虹の女神」 見た

虹の女神」見ました。

d0000530_16484972.jpgあまあまな恋愛もんだと思ってたのにアレっと思いました。ぜんぜんそんなことはなかったので。
さいきん邦画っていうのをずっと軽視し続けてて、それに恋愛もんの要素が加わったら見る気ゼロにまで意識のレベルが落ちます。でもこれを見たっていうのは、岩井俊二の名前があったから。

でも見る直前に公式サイト見ると、「プロデュース」ということでした。監督だと思ってたのでプロデュースって何?ってかんじです。
でもまあ、とりあえず1度決めちゃったし見るかと腹を決めて行ったんですが、岩井俊二にひっかかってよかったなあと思いました。

正確には、岩井俊二も好きだし気になってたんですが、市原隼人が出てるってこともありました。岩井俊二+市原隼人といえば「リリイ・シュシュのすべて」。ということで。
実際この映画と通ずるとこはありました。というのもなんですが。でも市原隼人が、ホントにまんまリリイシュシュの中学生が成長した姿ってかんじでした。役柄が似通ってるかんじです。

というのも、市原隼人の仕事風景がちょこちょこ挿入されるんですが、ことごとく怒られて邪険に扱われてる場面のみ。キツかったですなんか見るのも。

というか主人公の描き方ですが、前編に渡って閉塞感に包まれたもので息が詰まりそうでした。ヒロインとの恋愛のチャンスを逃したあとでもちょっとした女性とのキッカケがあるんだけど、それもかなり、なんというか可哀想なかんじでしたし。
ちなみにその女性が相田翔子なんだけど、相田翔子なんか好きだったんでちょっとショックでした。歳とかそういうことじゃなくて、こういうキャラってことに。まあ、でも新境地だと思います。それにしても最後の告白のシーンは、一緒に見てた人によるとノーメイクで歳相応に見えたってことらしいんですが、私の場合はそう考えずに、なんかこのキャラが初めて素に戻ってすごくキレイな人に見えました。「アメリカン・ビューティ」の終盤の登場人物みたいな。

あと市原隼人はドラマの「ウォーターボーイズ2」でかなり知名度あがったと思うんだけど、上野樹里も「スウィングガールズ」でそうだけど、高校生ぐらいのイメージしかなかったです。むしろ見てても、やっぱり25歳には見えないな…と思いましたし。(イメージが強いんだと思う)
まあ上野樹里はさいきん月9の「のだめ」があるし、大学生にも見えると思ったんですが。
でも、この映画での役どころが問題でした。なんかぜんぜんフェミニンな雰囲気がないんですよね。さっぱりしすぎてて(服装も含め)やっぱりちょっと若く見えてしまいました。

というか、上野樹里すごいなと思いました。「スウィングガールズ」も「のだめ」もコミカルで、どっか浮世離れした役柄だと思うんですよね。実際表情も明るいし、その印象が強かったのでビックリしました。あまりに正反対の役柄だったので。役者って変わるんだなーと思いました。
しかしもう1つ思ったのは、この上野樹里の役柄が、実際の友達にそっくりだったことです。そっけない口調で、実際あそこまで言ってる内容は冷たくないんだけど、映画も好きで読書も好きで、何より見た目の雰囲気も似てました。服装とか髪型と、キレイにすればカワイイのにオシャレじゃないってわけじゃないけど色気なさすぎるとことか。
だから見てる最中は、とにかく嫌悪感との戦いでした。友達なのに何が嫌悪だって思うんだけど、なんか、同族嫌悪ともちがうし(自分とは似てないし)何が居心地悪かったのかわかりません。

しかし嫌悪感は全編にあったといえばありました。
とにかく最初の1場面ですでにわかりましたけど、全体的に退廃的で臨場感のあるリアルな台詞回しの映画でした。何度も思いましたけど、「これはドラマじゃやれないな」と考えました。実際的すぎるので。そういうドラマってやればいいと思うんですけど、なにぶんさいきんって演出過多が好まれる気がするんですよ。リアルなかんじを求めてないというか。ちょっと前はそういう雰囲気もあったと思うんですけど。
でも、とにかく最初の場面を見て、この映画見てよかったと思いました。他にも邦画と洋画も見てもいいかなっていうのがいくつかあった中選んだので。



というわけで直前に公式サイト見たので、なんとなく大まかなあらすじは知ってました。(見ないようにと思ったけど、なんとなく雰囲気知りたくて見たらちょっと見えてしまった)最初にヒロインが事故に遭うってとこで始まるんだけど、そこでガーーーン!と思いました。なんかわかってたのにも関わらず。展開としてもウケねらいによく使われるもんだと思います。当事者がまだ出てなかったのもありますかね?その後過去の話になるんですけど、それもなんか特別な見方で見れました。

そういえば主人公2人の関係性ですが、もしかしたら原作とはちょっとちがう風に書かれてた(キャラ付けがちがう)んじゃないかな?と思います。というくらいです。あんまりにさっぱりしすぎてたので。というか女の子がそっけなさすぎ。途中でちょっとくらい変わってもいいのに(いや正確に見ればちょっと変わってたのかもしれないけど)、ホントに普通程度かそれ以下のそっけなさに感じました。なんか2人にちょっとした転機とかあったりするんだけど、そこで女の子がキレた理由がわからん。というか最初は目的の人に振られたからだと思ってたけど、最後まで見てそこを思い返すと、でもやっぱりそういう風には見えません。(主人公のどこに引かれたというのがとりあえずわかりにくいです)
そんなかんじで2人の関係にはちょっと不満でした。男の方も、気が多すぎるうちの1人って印象がつきまといますしね。なんか1つ大きな出来事とかあってほしかったです。それで見方関係性の変化もわかったかも。つまり自分の想像力が足らないということですが。

まあそれはそれとして、鈴木亜美出てるってこと知ってたはずなんですが、最後エンドロール流れるまで忘れてました。どこに出てたの!?って思いました。エンドロール流れてる間ちょっと思い返しましたが、あの子でもないしあの子でもないし…とちょっとひっかかる人がいたんですが、はっきり確信はできません。鈴木亜美意外と好きな顔なのに気づかなかったとはなんか不本意です。

あとタイトル、この記事書くために確認しましたが、この内容を象徴してるのかな?と思うとよくわかりません。そもそも虹がなにかっていうのもわかってないですけどね。2人の思いをつなげたものとも思いますけど、あとは… 妹と虹の話してたくらいですね。この映画の内容ならもっとしっくりくるもんがあるんじゃないかなと思います。
「虹」はともかく「女神」は。あのヒロインはなあ… ってさっきのくりかえしになりますが。第三者のことを言ってるんですかね~~まじめに考えこんでしまいますけど。
(と、2人が出会った当初のころに虹が出てきたことがわかりました。そのへんの記憶すっぽり抜けすぎです。もっかい考え直します)

あとストーカーがらみの話がありましたが、ホントに前日、偶然このページを見たのでちょっと怖くなりました。この人より主人公は(比べるとすると)ぜんぜん健全だと思いますが、心理はなんかやけにリアルに感じてしまいました。

そういえばエンディングの話ですが、歌は種ともこという人でした。この人は知ってるような知らないようなかんじで、いつも聞くラジオ局で番組を持ってる人で、たまにしゃべり声とか歌を聞く機会がありました。
ただ、好きかどうかっていうと微妙で、これは個人の好みの問題ですが、あまり声は好きではありませんでした。(曲はそんな嫌いではないように思います)
そんな風に半ば好感(親近感というのか)をもってエンディングを聞いたんですが、ちょっと余韻が…  っとすいません、まずタイミングの問題です。もうちょっと本編とエンディングの間を開けて入ってほしかったです。唐突にちょっと明るい歌が流れてきたので、びっくりしてしまいました。自分の好みだけで言えばの話ですが、もうちょっとトーンのうすーい低い歌であれば余韻が引き続き伸ばされました。エンディングでヒロインの撮った映画の映像が流れてきてちょっとうっ、てきたのに、そのまま飲み込めてしまいました。音楽の好みの幅がうすいって問題ですか?たとえば、上野洋子とか奥井亜紀とか遊佐未森とかが苦手です。あくまで声の質がってだけの話ですが。
仮に、あそこでsalyuの歌が流れてきたとしたら、どあ~~っ!て来ます。まあ「リリィ・シュシュ」のつながりもあってのことですが。

そういえばヒロインの作った映画の話はちょっとびっくりしました。最後まではホントになんでもない話なのかと思いました。でも最後で終わったのは、「終わる終わる」言ってた人だけだったという。しかもそれはリンクさせてるんだと思うけど現実とつながってるということ。
しかもそのメイキングのように、その撮影が終わったあとに「アップで~す!」とかヒロインが起き上がって仲間と喜び合うシーンが本編にあったこともなんかよかったです。コントラストがいいですね。


色々言いましたが、全体としてはやっぱりいい映画見たってかんじです。岩井俊二じゃない人が監督だとどんなちがいがあるんだろうと思ってたけど、似たタイプの人だったのか、なんか全体的に流れる空気は似たようなかんじで。(違うなと思う部分は、原作なのか監督の違いなのかどっちかわかりません)。
やっぱりさいきん邦画を見直しつつあります。少なくとも、映画館で見る価値はないと思ってたんですが、映画館の独特の雰囲気もいいですね。周りがまっくらでスクリーンだけ浮き上がって見えて不思議な浮遊感をかんじたり(自分の存在を消すことができる)
あとは笑い声が起きるのがいいですね。これは偶然に期待するしかないですが、まず悪い客がいないこと。それがクリアできれば何でもいいんですが、よりプラスの方向に向かうとしたら笑いを表に出してくれる明るい人がいること。それだけで映画の感想や思い入れが変わったりしますし。今回は、観客が多い方とは言えないながらもそういうパターンに出会えました。楽しかったです。泣いてる人もいました。




あとしにネタといえば迷わずブロークバックマウンテンと比較してしまったんですが(公式サイト見た時点で)、結果すごく似てました。似てることが悪いってことじゃなく。
片方がいなくなってお互いの間に愛が存在してたってことに気づくってあたり。これはDVDの特典で監督がしゃべってて、えー!と思ったんですが、ブロークバックは今回の映画とはちがってかなり2人の関係は発展してますよ。ただ、そこでも、愛があったんだって気づいたのはいなくなった時点だったという。これもガツンときました。
気づいたきっかけも残された物を通してということ。(その人にしかわからない記号として)どっちもなんかツライですね。
そういえば相田翔子役の存在感もあります。違う人に心が映るんだけど結局元に戻ってくるという。(自主的にとそうでないとの違いはありますが)まあでも恋愛ものの王道の1つではあると思います。どう描くかでしょうけど。
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by chemicalbird | 2006-11-02 18:55 | 映画  

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