人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「ミラノ展」に行った

市立美術館に「ミラノ展」っていうのに行きました。
チケットあるっていうんで行ったんで基本興味があるってわけじゃなかったんですけど、ここには前フェルメール展見にきたし、絵画は見るの楽しいなとは思ってました。

最初入った部屋は頭だけの立体的な彫像とか結構置いてあったりして、なんだ絵画じゃないのかと思ってましたけど、次に進むにつれてどんどん絵画だったんで安心しました。絵はかろうじてなにかわかりますけど立体は正直何を見ていいのかわからなかったんで一瞬あせりました。
気になる絵がいくつかありました。5つほど。おなじとこ2週まわったりして。その5つばかりの絵が見たくて前展示品と解説が載ったパンフレット買おうと思ったんですが2000円ちょっとしたかなんかでやめました。バラ売りにしてくれたらなあ。かわりにポストカード買ったんですが、やっぱりこの大きさじゃ印象がちがいすぎて不満でした。そのうちの1つは何も感動が伝わってこない別物みたいな印象。

って実際になんかアップして話し出してみたいしだいなんですけどタイトルと作者がわかんないんですよね。それっぽいの原文で検索してみてもぜんぜん違うの出てきますし。今ごろになってやっぱパンフレット買っておけばよかったかなーーと微妙な後悔してます。

ところである絵で顔が銅色というか色の暗い緑か青みたいな色で塗ってる絵があったんですけど一緒に行った人がなんであんな色で顔塗るんやろみたいに言ってたんですよ。絵のとなりにあったちょっとした説明の中でも「独特の顔の色で」とか簡単にふれられてるだけだったんですけどその場では「なんとなくわかるけど」としか答えられませんでした。
その他にも私は実際絵とかまがりなりにも書くことができるからちょっとは(絵を書いたり見る習慣のない人よりは)わかるよ とかえらそうなこと言ったんですが、どういうことかなーと。顔青く塗るとか、正直わかるんですよ。それに全体的なトーンをあわせばいいことだし、実際そう見えたかもしれないし(暗くて青白い光が差し込む部屋にいたとか)、ほんとはふつうの色で見えたかもしれないけどモデルか作者の心情でそういう色に見えただけかもしれませんし。いろいろ。

「ミラノ展」に行った_d0000530_2202724.jpgそん中で、ナポレオンの肖像画っていうのがありました。←これの右
(自分は気づかなかったんですけど説明文に書いてあるよと教えられて知った。どんだけ字読んでないかってのがわかる)結構若いし男前に書いてあって若い女性客にはかっこいいかっこいい言われてました。たしかにかっこいい。それはそれとして、服が写真みたいでびっくりしました。絵画ってホントすごいと思うんですけど写真みたいなんですよね。なんで絵の具でここまで書けるんかっていう。偏見だと思いますけど何百年前とかの時点で。でもまあこれは顔は絵ってかんじだったんですけどね。服に金色と銀色みたいなんが表現されてたんですけど、これはどーーーやって書いたのかと不思議になりました。金とか銀って感覚では他の色を書くのとちがって光の照り返しを意識したり影を強調して書くとかいうのはなんとなくわかってたんですけど、それを踏まえたうえでも一体どうやって書いてるのかというのが謎でした。なんか特別な絵の具使ってんのかなーとまで。

「ミラノ展」に行った_d0000530_2214836.jpg画像あったんで書いてみますけど「手に帽子を持った少年の肖像」(ロンバルディア地方で活動した北方の画家)らしいです。
これ私は最初見たときあんまなんも思わなかったんですけど連れが前に見たことがあるといってそうなのかとちょっと興味をもちました。意識して見たら、そういえばなんか独特に目を引く絵だと思いました。なにが原因かと思いましたけどたぶん赤と黒のコントラストと床の模様、襟と膨らんだ袖と裾の形的なバランスがいいんでしょうね。タイトルにもある帽子はよくわかりません。帽子なくても成り立つんじゃないかとか思うくらいなんですが、タイトルなだけあって専門的に見たらないとだめなんでしょう。(帽子と棚のどっちかはなくてもいいと思ってる)東欧好きな私の好みとしては顔がまず目を引くってことはじっくり見て最後に顔見たときに気づきました。

「ミラノ展」に行った_d0000530_22181223.jpgさあ偉そうに語ってきました。「聖ラウレンティウスと聖カルロ・ボッロメーオをともなった聖母子」(ジョヴァンニ・バッティスタ・サッシ)。
これすごいでかくて、って283cmって書いてあるんですが、すごい見上げるふうに書いてありました。教会かなんかに飾ってあったらしくて、連れによると信者が見上げるふうにわざとこんな構図で書いたんじゃないかと言っててすごい納得しました。
色の塗り方も目を引きました。なんかすごい大雑把にざっざって書いたみたいで。もちろん丁寧に見えるんですけど。大味に見えました。あと他のと比べるとこれだけなんか今っぽい色の選び方に思いました。ピンクと水色と赤のとことか。ふつうこういう時代の絵画っていうとシックな色とか色のトーンをだいぶ落としたような色を塗ると思うんですけど、これなんかアニメっぽいんですよね。これだけ浮いて見えました。

この2つはポストカード買いました。
あと買ったのは桜の絵。若い修道女が桜の木に作られてる鳥の巣を眺めてるっていう絵。全体的に色が落とされてクラシカルな茶色に統一されてるってかんじなんですけど桜の色だけ少し強調されて鮮やかに書いてありました。ポーズとった絵画ってわけじゃなくある流れの中のひとつを切り取ったってかんじでした。女の人の顔がいいんですよ。ほんとに優しい表情で一瞬ふっと見せるような顔。
ただこれが、問題の実際とポストカードじゃ印象がらっと変わった絵でした。あまりに違いすぎて買うのやめようと思ったんですが、こんな色合いと構図の絵見たんだぞっていう思い出作りに選びました。これの印象になったらホントいやなんであんまり見ないようにしたいんですが、正直本物見ることないので印象これになりそうです。

他にもあればポストカードほしい絵あったんですが結構種類が限られてました。全品やってほしかったです。上のナポレオンの右に展示してあったバックも黒で着てる服も黒でみたいな全体的に黒の印象の、中年入ったぐらいの男の人が正面向いてる絵も好きでした。2週まわったやつです。最後の方だったんで疲れてたのかもしれませんが手が両方絵の中に入ってたんですがそれが動いて見えました。2回両方。たぶんだけど疲れてなくてもそう見えたかも。それくらいきれいに書いてありました。あんまり細かく思い出せないんで他がどんなかんじだったか忘れましたが。
とりあえずこれくらいで。


全体的にフェルメールとくらべたとしたらフェルメールの方が緻密できれいに塗ってあるかんじがしました。(絵画はほんとよくわかんないけど時代とか流行の差かも)ちなみにフェルメールきたのっていつかと思ったら5年ぐらい前みたいです。5年前か。この間隔だとあと10年はここに来なさそうにないです。基本疲れるんですよね。(高いってのもあります)
今回は人はもちろんたくさん詰め掛けてたにせよフェルメールほどじゃありませんでした。フェルメール確か入り口入るまでに待ち時間何時間とかだった気がします。アトラクション並みです。
疲れるっていうのは立ちっぱなしだし、すっごい人に気遣わなくちゃいけないってこと。長いあいだひとつのところに立ち止まってるのは基本厳禁で、混んでるにせよ数cmずつでも前に進まなきゃなっていうのが念頭にありました。疲れる。疲れると字余計読めない。なんの絵かわからず見てたってことがかなりありました。なんの絵かわかんない→どこが見所かわかんない→ぼんやり見る。もったいないですね。

by chemicalbird | 2005-10-12 21:59 | 言語とか文化とか  

<< 坂本真綾の新アルバム「夕凪ルー... ポール・マッカートニーの妻、ビ... >>